午後の内診後、1時過ぎ。
お腹の張りと、陣痛っぽいいたみが10分間隔でくるようになりました。
痛みも少しずつ、程度が上がってきます。
助産師さんが腰をさすって、一番痛い時に、痛みを逃す呼吸法を教えてくれました。
確か3時ごろ。
子宮口も3cmを過ぎたので、ここで再度内診。
担当医の先生が
『もう麻酔いれてもよいよ~』と、言ってくれたので
今すぐにでも麻酔を入れたい気持ちになりましたが、
助産師さんから陣痛は勢いも大事だから、理想は子宮口が5cmくらいに開くまで、麻酔いれずにもう少し頑張りましょうといわれました。
とはいえ、、
既に結構痛いよ❗️❗️
あと30分頑張りましょうと言われましたが、あと20分で麻酔入れてくだいと、お願いしました。。(*´-`)
実際、麻酔科の医師もすぐきてくれるわけではないので、そこから30分以上は痛みに耐えて頑張ったと思います。
麻酔を早くいれすぎると、陣痛が逃げちゃうこともあるそうなので、タイミングの判断は難しいところです。
かといって、せっかくの和痛なのに、痛い時間が長いのも、なんとなく悔しい気になるのは、私だけでしょうか。
ようやく麻酔を投与。
子宮口は5cmに。。
麻酔をいれてもすぐに効くわけではないので、まだ痛みは続きます。
痛みのピーク時には思わず痛いよ~と声が漏れてしまいました。
でも痛みがくるたびに助産師さんが腰をさすってくれ、お尻をおしてくれます。特に夕方までついてくれた助産師さんは本当に上手で、ありがたい神様のようにすら、思えました。
ちなみに麻酔のきき具合も、都度確認して、足の痺れがないか、きいてくれます。
聖母病院はあくまで和痛分娩なので、完全に痛みを取るわけではなく、足の感覚がなくなることもありません。
夕方、夜の担当の助産師さんと、バトンタッチ。
持ってきたゼリー飲料を飲むよう言われ、なんとか補給します。
再度、先生の内診。
麻酔をいれたこともあり、車椅子で内診の部屋まで移動しました。
子宮口は7cmとなり、先生から今日いけるかもといわれ、一安心。
その後、トイレをしてから、歩いて部屋に入ろうとしたら、いきなり『ばしゃん』と音がして、破水。
ビックリしました。
どうやら、内診グリグリの影響のようです。
このあたりから、麻酔も効いてきて、耐えられない痛みではなかったように思います。
和痛、バンザイ。。
しばらくして、助産師さんが内診したら、なんと子宮口は10cm。
全開になっていました。
分娩室に移動する前に、姿勢を変えていきむ練習をしました。
麻酔が効いているので介添されながら何とかがんばります。
そして、体温はまさかの38度に。
7時半頃、念のため早めに分娩室に移動しました。
2人助産師さんがついてくれ、お腹のハリのタイミングで、いきみ方をおしえてくれます。
ここから何度かいきんでいきます。
ここでいきめないと、麻酔を切られてしまうこともあると聞いていたので、それだけは避けたいと、お腹に力をめいいっぱいいれて、頑張っていきみました。
姿勢も骨盤が最も開くという足を(M字開脚のような笑)開いた姿勢にして、何度かいきみます。
その甲斐あって、赤ちゃんもだんだん降りてきてくれました。
助産師さんが子宮口を鏡越しで見せてくれ、赤ちゃんのふさふさの髪の毛がみえました。
この余裕があったのも、和痛ゆえでしょうか。
分娩室に入ってから30分後、医師の先生がきてくれました(主治医ではない女医さんでした)。
赤ちゃんの心拍が下がっているから、一気に切って生みましょうとのこと。
ここからが早かった。
何度かいきんで、先生が一気に切開し、赤ちゃんがずるっと、産まれてきました。
股の間から赤ちゃんの顔がみえ、元気な泣き声が聞こえたときは感動して、思わず涙がとまらなくなりました。。
なんと、3600g超えの大きな女の子。
臨月に食べ過ぎたせいでしょうか…。
赤ちゃんの写真は、助産師さんが撮影してくれました。
携帯とカメラ、両方持ち込んでいたのですが、両方で撮影してくれました。
先生が会陰切開したところを縫って処置。
ちなみに激痛といわれる会陰切開の痛みもほぼ、感じませんでしたし、
麻酔のおかげか、縫合時も痛みは感じませんでした…。
携帯を枕元においておけたので、夫と家族に写真を送ります。オンライン通話は医師の処置がすべて終わってからお願いします、とのことでした。
そして、分娩室に入る前に38度あった私の体温はまさかの39度越えに。
赤ちゃんは別室に移動。
希望していたカンガルーケアは残念ながらできませんでした。
このコロナ禍に高熱を出している、ということで移動できず、分娩室で2時間待機することになりました。
待っている間、助産師さんが胎盤を見せてもらい、いろいろ説明してくれました。助産師さんとおしゃべりする余裕すら、このときはありました。
2時間後、夜22時半を過ぎて
再度熱を測ります。
まだ39度…。
病院よりPCR検査を受けるよう言われ、大人しく従います。
先生がきて、鼻の穴に綿棒挿入。
結果がでるまでこのまま、分娩室で待機となりました。
このときの気持ち、ただただ不安。
この日の東京のコロナ感染者は888人と過去最高を記録していました。
ただひたすら、とにかく祈りました。
無宗教の私ですが、壁にかかっていたマリア様にも祈ったくらい。
夫にも電話します。
この日、(立ち会えないのに)仕事を休んだ夫は近隣の神社3軒もまわってくれたそうです。祈願したから、大丈夫だよ、と不安で泣きそうな私を励ましてくれました。
検査にどのくらいの時間がかかるかも分からず、ひたすらベッドの上で待ちます。。
時計の針が夜の12時を過ぎたころ。
そこに、助産師さんが
結果は大丈夫でしたよ、と、伝えにきてくれました。
ただただ、安堵…。
本当に良かったです。
薬の影響で熱がでることは、よくあるそうです。
しかし、コロナ禍の出産の影響が、最後にこんなかたちで自分の身に降りかかるとは思いもしませんでした。
何より赤ちゃんが、無事に産まれてきてくれたこと、そのことに心から感謝したいと思います。
そして、
聖母病院の助産師さんが、高熱をだしている私に対し、嫌なそぶりは一切見せず、ずっと優しい言葉をかけながら、ケアし続けてくれたこと、そのプロ意識の高さには感動したし、尊敬に値すると思いました。
きっと助産院や小さなクリニックだったら、分娩すら出来なかったかもしれません。
ここで出産ができたことを本当に感謝したいと思います。
ちなみに39度あった熱も、翌日の午後にはほぼ平熱にさがっていました。。
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